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血液に関する基礎知識

解説  順天堂医院血液内科  医学博士  小松 則夫

血液とは

血液は、「血漿」と呼ばれる液体成分と「血球」または「血液細胞」と呼ばれる固形成分から成ります。血球は酸素を体内の隅々まで届ける赤血球(酸素ボンベ)、ばい菌の侵入を防ぐ白血球(自衛隊)、出血を止める血小板(堤防の土嚢)から成ります。


図(シャイアー・ジャパン株式会社より提供)

造血とは

造血幹細胞は前駆細胞と呼ばれる少し成熟した細胞を経て、20回以上の分裂を繰り返し、赤血球や白血球をはじめとする様々な成熟終末細胞(「血球」または「血液細胞」とも言います)へと成長して行きます。このようにして造血幹細胞から血液細胞が造られることを造血と言います。

 


図(ノバルティスファーマ株式会社より提供)

造血幹細胞(血液幹細胞)

赤血球は約120日、血小板は約7日、白血球は血中に8時間留まった後、組織中に移行して寿命を全うします。その喪失を補うため、成人の体内では約2,000億個の赤血球、700億個の白血球、1,000億個の血小板が毎日作られています。その営みは生涯続きますが、それを支えているのが造血幹細胞(血液幹細胞とも言います)と呼ばれている細胞で、赤血球や白血球などの成熟血球を作り出す能力(多分化能と言います)と自分と同じ細胞を作り出す能力(自己複製能)とを併せ持っています。この自己複製能力によって私達の造血と言う営みは生涯絶えることなく、続くことになります。


骨髄の構造と働き

骨髄は、骨の中にあるゼリー状の柔らかい組織で、血液細胞の源となる細胞(造血幹細胞)を含んでいます。成人になると一部の骨髄で造血が行われるようになります。出生後から10歳代までは全身の骨の骨髄で造血が行われていますが、20歳前後からは、体の中心部にある胸や腰の骨などの限定された骨髄でのみ、造血が行われるようになります。




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